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高麗人参 panax_ginseng

別名朝鮮ニンジン、オタネニンジン

高麗人参とは、中国東北部や、朝鮮半島などに自生するウコギ科の多年草です。肉体的・精神的な疲労の回復や免疫力の向上、血行促進といった作用があり、様々な健康効果が期待されています。

根を乾燥させたものは東洋で古くから不老長寿の生薬として、滋養強壮のために用いられてきました。
加工法の違いによって名前が異なり、生のまま乾燥させたものを「白参(はくじん)」、蒸してから乾燥させたものを「紅参(こうじん)」といいます。

代表的な有効成分は、「ジンセノイド、ビタミン、ミネラル、アミノ酸」などで、これらが複合的に働くことで多くの健康効果をもたらすと考えられています。

高麗人参は酒に漬けたり、粉末を溶かしてお茶にしたり、根っこの部分を天ぷらにするなど様々な摂取方法があります。また、高い健康効果を持つことから、近年では様々な健康食品などにも配合されています。美容や健康の為に、サプリメントなどで摂取する方も増加傾向にあるようです。

高麗人参の効果・効能

高麗人参に含まれる「サポニン」には、自律神経を調整する働きがあるため、副交感神経の緊張をしずめ、低血圧を予防する効果があります。低血圧は、心臓から血液を送り出す力が弱く、血液の循環が滞り、頭痛や脱力感などを引き起こしますが、それらを改善する効果が期待されているのです。

そのほか、効果効能には以下のようなものがあげられます。

  • 貧血予防
  • 動脈硬化予防
  • 認知機能改善
  • ストレスの緩和

貧血予防

高麗人参には、貧血を予防する効果があると考えられています。
実際に、大阪大学と近畿大学の共同研究において、貧血患者を対象に高麗人参の有効成分を投与したところ、低色素性貧血と胃切除後の難治性貧血に有効であったという報告があります。

貧血は鉄の不足などによって、体中に酸素を運搬するヘモグロビンを含む赤血球が不足し、めまいや立ちくらみといった症状を引き起こす病気です。高麗人参はヘモグロビンを持つ赤血球をつくる細胞の分裂を促進し、貧血を予防する効果があると考えられています。

動脈硬化予防

高麗人参は中性脂肪の値を下げ、コレステロールの分解・排出を促進するため、動脈硬化を予防する効果があります。
動脈硬化とは加齢による老化などが原因で、動脈にコレステロールや脂肪が蓄積し、血管がつまってしまうことをいいます。動脈硬化が進行すると、脳卒中や心筋梗塞などを引き起こす原因になりますが、高麗人参にはそれらを食いとめる効果が期待できます。

健康な成人17名 (平均30±9歳、カナダ) を対象とした二重盲検クロスオーバー無作為化プラセボ比較試験において、朝鮮ニンジン3 gまたは、朝鮮ニンジンから抽出した同等量のジンセノシド、ポリサッカライドを単回摂取させたところ、3時間後までの血圧に影響は認められず、朝鮮ニンジン摂取群でのみ「動脈硬化の指標」の低下が認められました。※1

認知機能改善

高麗人参に含まれるサポニンの一種「ジンセノサイド」が、外界や体内の刺激を受け取る脳内受容体を刺激し、加齢による認知機能の低下を防ぐ効果が期待されています。

認知機能とは、外部からの情報に対する考え方や受け取り方のことで、正常な人間の脳機能を指します。
認知機能の低下を予防する効果について、40歳以上の健常者112名に2ヵ月間、高麗人参を摂取させると、抽象的思考や物事への反応時間などが改善したという研究結果もあります。

ストレスの緩和

身体に強いストレスを受けると、不眠や過呼吸、さらにうつ病などを引き起こします。
高麗人参に含まれる「ジンセノイド」には、自律神経を整えることで、心身症や全身の倦怠感、イライラといった症状の改善に働きかけます。

参考文献

※1 健常人における朝鮮人参および単離されたジンセノシドおよび多糖類の動脈硬化に対する効果。
※2 マウスにおける高麗人参の活性酸性多糖類部分の抗鬱剤様作用。J Ethnopharmacol 。(2010年)

高麗人参の副作用

高麗人参は過剰に摂取してしまうと「動悸やめまい、口の渇き、不眠、吐き気」などの副作用が現れることあります。

一般的に、適量を用いれば安全性は高いものですが、効果を期待するあまりに、摂りすぎには注意してください。

また、血糖値を下げる効果がある為、糖尿病治療中の方は低血糖に注意が必要です。
高血圧剤を服用中の方も血行が促進される為、血圧が上昇し、心臓に負担がかかることも考えられるでしょう。

高麗人参のサプリや健康食品を利用する際は、用法・用量をしっかり守るように心がけましょう。

高麗人参は頭痛の副作用が出てしまう場合もある

過剰摂取や体質によっては頭痛が出てしまうこともあります。

それは、血流を改善する効果があることで今まで滞っていた血流が正常に流れ始め、血管が急激に拡張することで頭痛が起きているのではないかと考えられます。
これは偏頭痛に似た症状であり、血管が拡張したことによる一時的なものですので、身体がサプリメントに慣れることで頭痛が起こることもなくなります。

しかし、そのような副作用を避けるためにも、まずは少量から摂取するのがいいでしょう。

高麗人参の摂取目安量

高麗人参の摂取目安量は一般的に「1日10000mg以下」、サプリメントであれば「1日100~900mg」、煎じて飲む場合は「1日1500~5000mg」とされています。

ただし、これはあくまで目安であり、 漢方などであれば、用法・用量が定められており、サプリメントであれば摂取目安量が記載されていると思います。メーカーによって有効成分の含有量も変わってきますので、必ず使用する商品の摂取基準量を守るようにしましょう。

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