ノコギリヤシとは、主に南米に生殖しているヤシ科のハーブの一種です。
古くから男性機能の改善や、頻尿の改善、鎮静効果のある民間薬として使用されています。
ノコギリヤシは、葉の形がノコギリのようにギザギザしていることから「ノコギリヤシ」と名付けられました。細くて1メートル前後の長い葉が扇状に付いているのが特徴的で、冬になると2~3cm程度の果実を複数つけます。その果実から絞り出されたエキスや、果実自体が伝統療法や民間療法として使用されており、現在では医薬品としても認可されています。
ノコギリヤシは、加齢に伴う男性特有の症状を助ける植物とされています。例えば、男性ホルモンのテストステロンを、悪玉ジヒドロステロンに換えてしまう5α-リダクターゼを抑制し、それにより前立腺の肥大やそれに伴う痛み、排尿困難が改善するという報告があります。
また、この5α-リダクターゼは前立腺ばかりでなく、毛乳頭にも多く存在するため、前立腺肥大が良くなるとともに、育毛や抜け毛防止の効果も期待されているのです。
ノコギリヤシの果実には、油性物質が多く含まれるため、食品の薬品として使用されることがあります。日本では、ノコギリヤシの果実をそのまま食べることはありません。その為、果実から抽出したエキスを使用したサプリメントなどが使用されています。
ノコギリヤシの効果・効能
ノコギリヤシは、男性ホルモンのバランスを整え、性機能などをサポートすることで広く知られています。
そのような効果から、男性に使用されるイメージがありましたが、近年では女性にもノコギリヤシの利用者が増加しています。
ノコギリヤシを摂取すると、男性ホルモンの成分が縮小されて、女性ホルモンの機能もサポートすることができます。 その結果、薄毛が気にならなくなったり、ニキビの改善に効果が期待されているのです。
効果効能には以下のようなものがあげられます。
- ED(勃起障害)の改善
- 薄毛予防
- 前立腺肥大の抑制効果
ED(勃起障害)の改善
ノコギリヤシは、男性ホルモンの量を維持し、男性機能を改善する効果があることで知られています。
男性は加齢に伴い、「テストステロン」という男性ホルモンが年々減少していきます。そして「5α-リダクターゼ」という酵素によってテストステロンが「ジヒドロテストステロン」という代謝物に変換されてしまうとED(勃起障害)が起こりやすくなります。
ノコギリヤシは、その5α-リダクターゼの働きを抑制する効果があることが明らかになっています。それにより、加齢によって減っていくテストステロンの量を維持することに繋がるため、ED改善にも効果が期待できるのです。
テストステロンは、精力増大、性欲増加、精子形成などを促すホルモンですが、加齢に伴って生産量が減ってしまうことから、ノコギリヤシの効果が注目されています。
薄毛予防
ノコギリヤシは皮脂を過剰に分泌させることで毛穴を塞ぎ、脱毛の原因とされる「ジヒドロテストステロン」の生成を抑制することができます。
ジヒドロテストステロンは皮脂を過剰に分泌し、皮脂に生息している菌によって毛穴を刺激し、角栓が形成されることで髪の毛の生える入り口を塞いでしまいます。
このような頭皮の状態だと、髪を洗ってもすぐにべたついたり、頭皮がほてり、ニキビや湿疹ができやすくなります。さらに、シャンプーやブラッシングなどで刺激され、さらに抜け毛が増える原因となります。ノコギリヤシは皮脂を過剰分泌させ毛穴を塞ぎ、頭皮の脱毛を促すジヒドロステロンを抑制します。
また、脱毛症の原因のひとつに毛根の慢性炎症が知られており、この炎症には5α-リダクダーゼ酵素が関連しています。ノコギリヤシは5αリダクダーゼの活性を阻害するほか、炎症性物質「LTB4」を抑制することにより、脱毛症を予防すると考えられています。※1
前立腺肥大の抑制効果
ノコギリヤシには、前立腺肥大症を改善し、尿漏れや頻尿といった症状を改善する効果があります。
加齢により生じやすい代表的な症状として、「尿漏れ」「頻尿」が挙げられます。
尿漏れや頻尿の主な原因として考えられているのが、前立腺肥大症です。
前立腺は膀胱の真下に位置し、中に尿道が通っているため、泌尿器に悪影響を与えます。
特に前立腺炎や前立腺肥大が起こると、尿道が圧迫されてしまい、「瀕尿や残尿感」「尿が出にくい」といった排尿障害を起こす可能性があるのです。
ノコギリヤシを服用することで前立腺肥大症の原因となる5α-リダクターゼの働きを抑え、
頻尿を予防・改善する働きがあると臨床実験においてもその効果が確認されています。
1995年にイタリアで行われた研究では、前立腺肥大患者63名を対象に160mgのノコギリヤシエキスを3週間投与すると、残尿感が解消されたことがわかっています。※2
参考文献
※1 http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/19692448
※2 http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/6207850
ノコギリヤシの副作用
ノコギリヤシを規定の量を超えて過剰摂取した場合には、「下痢、便秘、吐き気、腹痛、高血圧」といった副作用を引き起こす可能性あります。
また、個人の体質によっては、体のかゆみなどもみられるようです。
その為、使用後に体質にあっていないと感じた時は、使用をやめて医師に相談することをおすすめします。
1日の摂取量は200~320mg
日本では、ノコギリヤシの明確な規定量はありませんが、一般的には「200~320mg(日)」が理想的な摂取量だと考えられています。また、多くの臨床試験では、「320mg」が効果が現れる目安量となっていますので、少ない量から試し、体質に合うと感じた方は量を徐々に増やしていくのもいいでしょう。
妊娠中の摂取は避ける
ノコギリヤシは、性ホルモンに作用する可能性が指摘されていることから、妊娠中の摂取は避けることをおすすめします。妊娠中の摂取は避けることをおすすめします。
妊娠中には体内の女性ホルモンのバランスが変わりやすくなります。健康的な赤ちゃんを育てるために子宮の働きを助けたり、栄養素を体内に取り込むために分泌されやすくなります。
この時期に男性ホルモンの分泌を抑えるノコギリヤシを飲んでしまうと、男性ホルモンの分泌が抑えられてしまい、調整されていた体内のホルモン量のバランスも崩れることになってしまうのです。
また、女性ホルモンの分泌量にも影響を与えてしまいまいます。これにより、男児の性器に異常をきたす可能性や、胎児の成長に悪影響を与えてしまうことも考えられている為、注意が必要でしょう。