クラチャイダム
生姜にはダイエット効果があることで広く知られていますが、それは脂肪を分解する酵素「膵(すい)リパーゼ」阻害によるものだと考えられています。
そして、クラチャイダムにも同等の効果があることが明らかになっています。
まず、肥満が起きる原因のひとつに、脂肪の分解が合成を上回っていることがあげられます。
体脂肪はつねに合成と分解を繰り返しており、このバランスによって脂肪の蓄積量が決まります。しかし、合成が分解を上回ると脂肪の蓄積量が増え、肥満の原因になるのです。
そこで、膵リパーゼを阻害することで合成が分解を上回り、肥満を予防できると考えられています。
クラチャイダムを用いた実験では、マウスの体脂肪量低減による抗肥満作用が確認されており、膵リパーゼ阻害によるものだと推測されています。
また、クラチャイダム特有の働きとして、脂肪を燃焼させる「褐色脂肪細胞(BAT)」を活性化できることがわかっています。
この褐色脂肪細胞には、体の中でエネルギーを消費し、体温を上昇させる働きがあります。
活性化することで、カロリー消費を増大させることにつながるので、ダイエットにも効果的でしょう。
褐色脂肪細胞は加齢とともに減少していき、増えることはないと言われています。そのため、ダイエット中の方や、太りやすくなったと感じる方は、クラチャイダムの補給も選択肢のひとつでしょう。
カプサイシン
カプサイシンには、アドレナリンの分泌を促し、脂肪燃焼を助ける働きがあります。
脂肪燃焼率が高まることで脂肪の蓄積を抑制するので、ダイエットにも効果があると考えられています。
実際に行われた研究では、肥満ラットにカプサイシンを摂取させると、エネルギー代謝が促進され、体重が減少したことが報告されています。※1
私たちは運動をすると、初めに糖分と脂肪酸がエネルギーとして消費され、そのあとに脂肪が消費されます。有酸素運動を続ける目安が20分と言われているのは、ある程度の時間続けなければ脂肪の燃焼まで行き届かないからなのです。
カプサイシンの摂取により、アドレナリンの分泌が促進されると、脂肪分解酵素「リパーゼ」が活性化されることがわかっています。
それにより、早い段階から脂肪が燃焼されるので、体脂肪の蓄積を防ぐことができると考えられています。
よって、ダイエットに運動を取り入れている方は、有酸素運動の前にカプサイシンを摂取することがより効果を高めるでしょう。
また、普段運動をしない方が、体重維持の為にカプサイシンを摂取するのもおすすめです。
カプサイシンには、胃液の分泌を促進し、消化を助ける働きもあります。
これにより、体内の老廃物の排出がスムーズにできるようになり、太りにくい体を作ることができます。
カプサイシンは唐辛子に含まれる成分なので、ダイエット対策には、スパイスとして少量ずつ取り入れることをおすすめします。一度に大量に摂取してしまうと胃や腸に負担がかかる場合があるので注意しましょう。辛い物が苦手な方はサプリメントから摂取することも可能です。
L-カルニチン
L-カルニチンには、脂肪を燃焼する「ミトコンドリア」という器官に脂肪を運ぶ働きがあります。
それにより、脂肪を効率よく燃焼することで、ダイエット効果が期待できます。
また、体内にL-カルニチンが十分にあることは、肥満防止にもつながります。
毎日の食事で、食べただけエネルギーとして燃やすことができれば体脂肪は増えませんが、運動不足や脂分を過剰に摂った場合には、体脂肪として蓄積されてしまいます。
そのうえ、L-カルニチンが不足していると、脂肪酸が体内に入ることができず、脂肪を燃焼することができません。肥満防止のためには、体内にL-カルニチンを不足させないことが大切です。
また、カルニチンと一緒にビタミンも不足させないことがダイエットにつながります。
過体重の被験者40名を対象に、「食事制限+運動」グループと、「食事制限+運動+L-カルニチン+ビタミン」グループに分けて行われた研究報告があります。開始前の体重は両グループで差がなかったものの、8週間後にはⅬ-カルニチンとビタミンを摂取したグループでは7㎏弱もの体重減少が確認されています。※2
L-カルニチンの量は、20歳をピークに減少していき、合成力も加齢と共に低下していくことがわかっています。
中年太りの方や、最近痩せにくくなったと感じる人は、Ⅼ-カルニチンが不足しているのかもしれません。
また、Ⅼ-カルニチンは赤身の肉などの動物性食品に含まれている為、ベジタリアンの方は不足しやすいようです。食事での摂取が難しい方は、サプリメントを利用するのも選択肢のひとつでしょう。
参考文献
- ※1肥満ラットに対するカ プサイシン投与が体重減少とエネルギー消費に及ぼす効果
- ※2The short-term therapeutic efficacy of treating obesity with a plan of improved nutrition and moderate caloric restriction.