生姜(ジンゲロール、ショウガオール)
生姜に含まれる成分「ジンゲロール」と「ショウガオール」には、血行を促進し、体温の低下を抑える効果があります。
全身の血行がよくなることで、エネルギー代謝が活発になり、身体を温めるので、冷え性改善に効果が期待できます。
冷え性気味の女性19人を対象にした実験では、生姜抽出物(10gまたは20g)を摂取させたところ、エネルギー消費量や、手足の体温が有意に高まることが明らかになっています。
生姜10 g相当摂取時は安静時に対する増加率で、1時間後7.4%,2時間後8.2%,3時間後6.6%で、1時間後を除いて有意な増加であった。また、生の生姜20 g相当摂取時のエネルギー消費量は1時間後10.5%、2時間後11.6%、3時間後8.6%と有意に増加した。
また、海外の研究では、ショウガオールには体温を調節する受容体「TRPV1」を活性化し、アドレナリンの分泌を促進させるという報告もあります。アドレナリンが分泌されることで、血行促進や発汗作用があると考えられているので、冷え性の改善にもつながるでしょう。
ジンゲロールには抹消の血管を拡張させる作用があるので、血流がよくなることで手や足の先を温めることができます。
しかし、これは体の深部にある熱を送り出しているので、そのぶん深部の体温は下がってしまいます。
ですが、生姜を加熱することにより、ジンゲロールは「ショウガオール」に変化します。
ショウガオールには血流を高め、深部の熱を作り出すことができるので、ふたつの成分が作用することで、全身を温めることができるのです。
このことから、食品として生姜を摂取する時には加熱したものを、
サプリメントで摂取する時には「ジンゲロール」と「ショウガオール」がどちらも含まれているものを選ぶといいでしょう。
イチョウ葉(ギンコライド、テルペンラクトン、フラボノイド)
イチョウ葉に含まれる香り成分「ギンコライド」には女性ホルモンの分泌を促し、血流の流れを良くする効果があると言われています。
よって、血流改善の作用は、冷え症改善にも役立つと考えられています。
冷え性は血流が悪いことで引き起りますが、その根本的な原因のひとつに、女性ホルモンの乱れがあげられます。女性ホルモンの分泌が減ることで、自律神経に影響し、血液をドロドロにすると考えられているからです。
実際に、女性ホルモンのバランスが乱れやすい更年期の方や、妊娠している方は、冷え性の方が多くみられるようです。ギンコライドには生理前症候群(PMS)の改善効果の報告があり、さらに女性ホルモンの分泌促進も期待されています。
また、イチョウ葉に含まれる「テルペンラクトン」と「フラボノイド」が多方面に作用し、血流を改善すると言われています。
このふたつには「血小板の凝集を抑えて、血液の流れをよくする」作用が共通してあることがわかっています。そして、テルペンラクトンには「血管を拡張し、血液を流れやすくする作用」、フラボノイドには「悪玉コレステロールの酸化を抑制し、血液をサラサラにする」作用があります。イチョウ葉を摂取すると、これら3つが血流に働きかけるので、冷え性に効果的だと言われています。
海外ではイチョウ葉エキスは医薬品成分として扱われていますが、日本ではお茶や、サプリメントから摂取することが可能です。
冷え性に悩んでいる方は、生活に取り入れてみるのもいいでしょう。